近年、名古屋めしの中でも人気No.1といえるのが「ひつまぶし」。
私が子供のころは一部の店で出しているだけで、
どこのうなぎ屋さんでも出している代物ではなかったのですが…
近年ではお客さんに名古屋めしを食べさせるならコレ!
と、いうぐらいポピュラーなメニューになりました。
普通のうな丼・うな重と何が違うの?
まずはウナギのカットが違います。
うな丼やうな重ではウナギを半分ぐらいの長さにカットし盛り付けますが、「ひつまぶし」はもっと小さく一口大に切っています。
これはその昔、大量の出前注文があったときに大人数分をお櫃で配達し、配達先でお茶碗によそいやすくするために考えられたとか。
そして、お茶碗によそうという食べ方から嬉しい食べ方が発案されました。
「ひつまぶし」で嬉しいのが途中で変化をつけることができるその食べ方。
最初はそのままうな重的に食べて…
次は薬味のネギや海苔をいれて変化を楽しみ…
次は出汁をかけてお茶漬け風にさらさらと。
最後はお好きな食べ方でどうぞ。
だいたいお茶碗4杯分ほどが一人前になっています。
この変化が時に途中で飽きてしまう、うな重よりも人気が高いポイントなんでしょう。
名古屋のどのうなぎ屋さんにも「ひつまぶし」はあるの?
昔は限られたお店でのメニューでしたが「ひつまぶし」が有名になり、名古屋めしがブームになる中で名古屋中のほとんどのうなぎ屋さんで取り扱うようになりました。
その「ひつまぶし」を取り扱う多くのうなぎ屋さんの中でも名店は「あつた蓬莱軒」。
本店は熱田神宮そばにあり、神宮という厳かな雰囲気にあった趣のある店内でひつまぶしをいただくことができます。
しかし…ネックはその場所。熱田神宮は名古屋駅・栄といった名古屋の主要な繁華街とは少し離れた場所にあり、
地下鉄の最寄り駅からも10分程度歩く必要があります。
また、本店はいつも込み合っていて長時間待たされることもしばしば。
「遠くまで行って待つのはちょっと…」という方にお勧めなのは栄の松坂屋のレストラン街の中にある支店。
繁華街の中にあるのはもちろん、客の回転が速く待ち時間が短いのも嬉しいところ。
もちろん雰囲気を楽しみたい方にはぜひ本店まで足を運んでいただきたいですが。
あつた蓬莱軒以外のお店はダメなの?
いえいえ。もちろん蓬莱軒さん以外にもウナギの名店はありますし、ひつまぶしも召し上がれますよ。
是非、他のお店でも召し上がってみてください。
ただ…個人的にですがひつまぶしは関西風にパリッと焼き上げたウナギだからこそおいしいと思っています。
なので関東風の看板を出しているお店のひつまぶしはちょっと…本当に私の個人的な意見ですが。
私は関東風に蒸し焼きをするお店ではうな重を頼むことにしています。
(ちなみに名古屋でのウナギの焼き方の主流は関西風です。)
さぁ、名古屋にお越しの際は「ひつまぶし」いかがですか?