総務省調べの家計調査。その中で喫茶店への支出額では名古屋のある愛知県が1位。そしてお隣の岐阜県が2位となっており、その二県が他県を大きく引き離して毎年デットヒートを繰り返しています。
そんなに名古屋人はコーヒー好き?
コーヒーも確かに好きだと思います。スタバのようなチェーン店でおいしいコーヒー豆を気軽に買って帰れる時代。ただのコーヒー好きなら自宅でコーヒーを入れたほうが経済的ですし、お得なことが好きな名古屋人なら特にそうすることでしょう。
しかし…この喫茶店での消費金額が増える原因は「フードメニュー」にあるのです。
最近でこそ全国的に「カフェめし」ブームで喫茶店やカフェで食事をするというのが普通になってきていますが、一昔前までは一般的に喫茶店とは待ち合わせに使ったりちょっと時間の空いた時に休憩や時間調整に使う場所であり、決して食事をする場所ではなかったんじゃないでしょうか?食べても小腹がすいた時にサンドイッチをつまむ程度…東海地区以外ではそんな場所だったように思います。
だけど、名古屋の喫茶店は違います。
以前から食事メニューが豊富でどこの喫茶店もこぞってランチメニューを出していました。
それも喫茶店らしい軽食メニューだけではなくがっつりと定食を出す店も珍しくありません。
例えば代表的な名古屋めし「味噌カツ」をランチメニューで「味噌カツ定食」として出す喫茶店も結構な数があります。
名古屋人にとって喫茶店とは食事をする場所なんです。
モーニングだけじゃないんだ
モーニングも有名ですよね。
朝に喫茶店に入るとコーヒーを頼んだだけなのにコーヒー代の350円程度でトーストとゆで卵がほとんどのお店で出てきます。
ちょっと頑張ってる店ではそこにミニサラダがついて、やりすぎな店では更に「うどん」「茶碗蒸し」だったりデザートにヨーグルトフルーツやカップケーキが付いたり…朝からこんなにも!というお店もあります。
もともと名古屋のモーニング文化は朝の売り上げを伸ばすという目的と、客単価の上がるランチタイムの集客のために始まったといわれています。確かに名古屋人の感覚からするとモーニングがつまらない店のランチメニューはあまり食べたいと思いませんね。
モーニングとランチだけじゃありません
さらにさらに。モーニングとランチタイムだけじゃなく、軽食メニューにも「名古屋めし」とも言える独特のメニューがあります。
最近じゃ全国区、コメダ珈琲店の「シロノワール」や昔ながらの喫茶店によくおいてある「鉄板イタリアン」。そして名古屋人はほかの地域でも普通にあると思っている「小倉トースト」などなど…
あと…メニューではないですが名古屋の喫茶店ではコーヒーを頼むとピーナツや柿の種などのお菓子がおまけでついてきます。他地区から来られた方はこれにも驚く人が多いです。
名古屋に来られた際にはぜひ、チェーン店ではない街場の小さな喫茶店に入って名古屋めしを探してくださいね。