全国的には「ナポリタン」と言うのでしょうか?ケチャップ味のスパゲティ。
それを名古屋では「イタリアン」と呼びます。伝統的な名古屋の喫茶店の代表メニューの一つです。
鉄板??
写真でわかる通り、名古屋のイタリアンはお皿ではなくアツアツの鉄板の上に載っています。
特徴はその鉄板と赤いウィンナー。そして鉄板の上に乗った薄焼き卵。
この3つが揃ってこその「鉄板イタリアン」なのです。
どうしてお皿じゃダメなの?
この「鉄板イタリアン」を開発したのはコーヒー豆の卸問屋だといわれています。
そのコーヒー豆屋さんの傘下の喫茶店の売り上げ向上のために様々な軽食メニューを開発していて、
小さな喫茶店の狭い厨房でも作りやすいようにと編み出されたのがこの鉄板方式だといわれています。
メリットは鉄板を使うことでお皿と調理器具を兼ねることができ保管スペースを取らないこと。
そして忙しい時間帯にはあらかじめスパゲティを作り置きしておいて、
オーダーが入ったらアツアツの鉄板に溶き卵を入れて作り置きのスパゲティを乗せたら完成という手軽さ。
こういったメリットから名古屋中の喫茶店で採用され広まったメニューのようです。
味は??
味はまぁいわゆる「ナポリタン」です。ケチャップ味の。
でも不思議とこれが病みつきになって不意に食べたくなるんですよね。
昔懐かしい味というかホッとする味です。
そしてこの「鉄板イタリアン」に慣れてしまうと上品にお皿に乗って出されるナポリタンではどこか物足りなく、
「あー卵焼きがないとダメなんだよぉ…」
と、なってしまうことも。
そんな魅惑の軽食「鉄板イタリアン」名古屋にお越しの際には一度召し上がってくださいね。