「名古屋めし」と聞いて頭に浮かぶのは「味噌」でしょう。
「味噌カツ」「味噌煮込みうどん」「味噌おでん」「赤だしの味噌汁」他にも味噌を使った料理がいろいろとあります。
この独特の色と風味を持つ味噌。この味噌は「八丁味噌」といいます。
何から作られているの?
味噌の主原料は大豆ですが、一般的な味噌には大豆以外の穀物も使用されています。
仙台味噌・信州味噌・西京味噌は大豆+米。四国や九州の味噌は大豆+麦。などなど
それに対して「八丁味噌」で使用している穀物は大豆のみ!
これが八丁味噌の大きな特徴です。
大豆だけで作るメリットは?
伝統的な八丁味噌の製法は二夏二冬とも呼ばれ丸二年以上かけて作られます。
大豆だけで味噌を作る場合は熟成期間が長くなるため、
コスト的には他の味噌に対して不利になります。
しかし…その不利を跳ね除ける良さが八丁味噌にはあります。
- 栄養豊富・タンパク質豊富。
- コクのある旨味&良質の香り。
「畑の肉」とも呼ばれる大豆のみで作られる八丁味噌は栄養面でも他の味噌と比較して大きな特徴があり、
栄養成分表で確認すると米味噌と比較して3割ほど、
麦味噌と比較すると5割もタンパク質が豊富です。
夏暑く冬寒い名古屋の気候を生き抜く名古屋人の体はこの味噌の豊富なタンパク質で支えられているといっても過言ではないでしょう。
そして…このタンパク質が長い熟成期間を経ることにより、
うまみ成分であるアミノ酸に変化します。八丁味噌にコクがあるのはそのアミノ酸のおかげ。
大豆だけで作るこだわりにはちゃんと意味があるのです。
日本は味噌の国。だけど…
味噌は地域によって様々。「私、名古屋の味噌は苦手だな~」という人も多いはず。
日本の土地、土地により使われている味噌も様々。料理も様々。好みも様々でしょう。
でも…良質の八丁味噌を使用した名古屋めしを一度食べてみてください。
おいしい名古屋めしを食べれば、病みつきになること間違いなし!
名古屋にお越しの際はぜひ味噌料理をお召し上がりくださいね。